エルダー博士のダイバージェンストレード

アレキサンダー・エルダー博士の著書『ダイバージェンストレード』では,ジェラルド・アペルの開発したMACDを用いて”トレンドの転換点を見極める”技術に特化して紹介されている入門書です。MACDのコンセプトをご存知の方でも「MACDダイバージェンスの定義とは何か』「MACDダイバージェンスとみなせるものはどれか」「逆にMACDダイバージェンスではないものはどれか?」と言った詳細を全て言える人は少ないでしょう。聞きかじった程度だとつい間違って覚えていたり,例外的なケースを過ってダイバージェンスだと誤認していたりするものです。

私も普段MACDを何気なく表示していましたが,本書を読んでからダイバージェンスの正確な定義を知り,投資タイミングを判断する精度が格段に向上しました。

まず,ダイバージェンスとは何か?

ダイバージェンスというのは,以下の条件を満たしたものだけを含みます。

  • ダイバージェンスの対象として使えるインジケーターは,0を境に上下に振幅するオシレーターのみ。
    ◯ MACDヒストグラム,勢力指数(Force Index)などはOK。
    ×RSI(Relative Strength Index),ストキャスティクス,MACDラインなどは0を境に上下するようなインジケーターではないので,ダイバージェンス判断には使えない。
  • 強気のダイバージェンスとは,価格が安値をつけた後,一旦価格が上昇し,その後反落して再度2番底の安値を更新したときに,インジケーターが価格とは逆の動きを示している場合にダイバージェンスと呼びます。
  • 具体的には,1番目の底の時のインジケーターが最も深く,その後0のラインを超えてプラス領域に達し,その後の2番底のときに1番底のときよりも浅い安値をつけた場合を指します。
  • このとき,価格は新安値を更新していますが,弱気派の勢いは弱まっており,そこで下げ止まった場合はトレンドの反転が期待できるというものです。

MACDヒストグラムでのダイバージェンスは以下のチャートのようになります。

最初のAの底値よりCの2番底の方が価格が安い一方で,MACDヒストグラムはAよりもCの方が浅くしか押していません。また,AとCの間でヒストグラムが0のラインを超えてBの高値をつけています。これが典型的なMACDの強気のダイバージェンスのパターンです。

どういう人向けか?

チャートを見ても全くバーゲンハンティングのタイミングが分からないという方には最適でしょう。MACDを見ていれば強気派・弱気派のどちらが優勢なのかを見極めることができるため,2番底だと思って投資をしたが,実は弱気派が圧倒的に強く暴落の始まりだったというようなケースを避けることが可能です。もちろん,どんなインジケーターにも万能はないので,私の場合はこれ以外の指標や出来高などもウォッチしていますが,MACDダイバージェンスが一つの武器になることは間違いありません。

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