原油 2018/11/01

原油は短期的には現在の$65水準からの反発を想定しますが,一方で今の下げ方は2年間続いた原油ブル相場の終焉を示しつつあると考えています。原油価格は景気(もちろん株式市場とも)密接に関わっており,2007年以降の原油価格の暴落は多くの人の記憶にも残っていると思います。

短期的には$64水準での攻防が焦点になって来ます。2018年5月以降は終値ベースで$64をキープして来ました。この下値サポートラインは直近では機能すると私は考えています。それは株式市場が短期的に底打ちしたと仮定するとタイミング的には原油も下げの勢いが弱まるはずだからです。

 

一方で長期チャートに目を向けると別の側面が見えて来ます。2016年以降原油価格は2年間上昇を続けて来ました。特に2018年の上げ相場の勢いは凄まじく,2018年6月にはファンド勢(Money Managers)の97%がロングに張るという一方的な買い上がり方をしていました。

その後,このファンドのロング攻勢に明らかに変化が見られます。6月以降Large Specs/Money Managersはネットロングポジションを減少させており,価格の高騰についてきていませんでした。ファンドというのは基本はトレンドフォロワーですので価格が上がればさらに買い増しする戦略を取っていることが多いです。しかし,COTレポートを見るとここ4ヶ月間で4割ほどロングポジションを手仕舞っていることがわかります。(Large Specs 733K→455K)

今の原油価格下落の最大の要因はファンド勢のロング手仕舞いに依るものだと考えて良いでしょう。

さて,長期チャートを見るとここ2年の価格は上昇ウェッジを形成していることがわかります。今の価格は週足ベースでのウェッジに引っかかるギリギリのラインです。防衛ラインは$64です。

このすぐ上には50WMA=$66.2が控えており,このラインを超えて来ないとブル相場の終焉が見えて来ます。(ヘッド・アンド・ショルダーパターンでのブレイクダウンなら,最悪下値は$54まで落ちる可能性あり。)

まとめ

私は短期的には$64を防衛し$70水準まで回復すると見ていますが,その後は弱気です。もし,$64を維持できず割れた場合は簡単で,ショートで良いと思います。その場合は原油に限らず株式・商品市場全体が大荒れになるパターンですのでますます面白くなって来ます。

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