銀 weekly 2018/04/09-

2018年は年初より金・銀及び貴金属セクターに注目しています。その中でもポテンシャル的には銀が上昇余地が大きいと見ています。今はまだ価格がコントロール下(安値に抑えながらの長期的なアキュミュレーション)にあるため直近ではつまらない展開が続くでしょうが,一度動き始めれば早いでしょう。

価格

  • 2017年以降,$15.8〜$18.5のレンジでの値動きが続いています。
  • 長期的に見ると2011年に$48の高値を付けて以来,7年間にわたり下落が続いています。

COT

  • Commercialsのネットショートが歴史的な低水準の2.0Kまで減少しています,この水準は2013年よりも低いレベルです。
  • Money Managersのネットショートは2018年2月以降急速に増えており,39.6Kに達しています。先週も大幅に増えました。
  • Open Interestは歴史的な高水準の250.5Kに達しており,2018年2月後半からのMoney Managersのショート残が劇的に増加しています。
  • OIの250K contracts = 1200Million Troy Ounceに相当します。これは年間産出量(800Million Troy Ounce)の1.5倍。巨額の未決済建玉(特にMoney Managersによるショート)が残存していることになります。
  • NYMEXのデリバリーレポートを見ると,2018年4月6日付でのJPMの保有残高が141Mil Troy Ounceに到達しています。

トレンド

  • トレンドは全くと言っていいほどありません。狭い範囲でのレンジ相場が続いています。大口の機関投資家によって上値を抑えられているため,長期下落トレンドと移動平均線の上値を突破できなければ,短期的な上昇は難しい状況です。

テクニカル

  • 現在の価格$16.36のすぐ上に200日移動平均線($16.8あたり)や長期下落トレンドの上値($17.1あたり)が重なっており,すぐに上抜けするのは難しいです。
  • RSI もMACDも横ばいで特に特筆すべきことはありません。
  • シルバー・ゴールドレシオは歴史的な低水準(ゴールド価格=シルバー価格の80倍)まで下がっており,今の価格水準からのレシオの下落は考えづらい状況です。対ゴールドという意味では底値近辺と見て間違いありません。(#ゴールドと日本円の強い相関を考えると,対ゴールドでシルバーが底打ちということは,対日本円でもシルバーが底打ちが近いということを意味します。日本人投資家にとってはゴールド自体の魅力は薄いですが,長期的に見てシルバーは魅力的なアセットと言えるでしょう。)

まとめ

  • COTレポートによればMoney Managersによるショートの増加,Commercialsによるショートの減少がどちらも歴史的な水準に到達しており,両方とも超強気のシグナルです。
  • 過去のMoney Managersのネットショートの時期を見てみると2014年9月〜11月,2015年5月〜6月などがありますが,いずれもショートポジションのカバーまでは2ヶ月程度であり長期にわたるショートポジションを維持した例はありません。すなわち,今後数週間〜最大でも2ヶ月以内にはMoney Managersはショートカバーすると見ます。
  • ただし,値動きからはブレイクアウト寸前の緊迫感は全く感じられず,また各種移動平均・下落トレンド線が上値を抑えています。COTの強気シグナルに対してテクニカル的には上昇気配は薄いです。
  • これまでの調整期間が長かっただけに一度ブレイクアウトが始まると2倍〜3倍程度の長期上昇を見込んでいます。
  • 長期的な上昇トレンドに移行するという意味でのブレイクアウトまでの期間としては半年〜1年程度を想定しています。

COT

ローソク足:価格
ピンク:Commercials(実需筋)
グリーン:Money Managers(ファンド,大口投機家,先物トレーダー)
ブルー:Other Reportables(小口投機家,個人投資家)
黒線:Open Interest(未決済建玉)

予想

COMEX

JPMが141Mil Troy Ounceのシルバーを保有しています。このJPMのシルバー買い集めは2011年のシルバー高騰の時期以降に始まっており,わずか7年間で過去最大のシルバー現物買い集めが行われていることになります。1979年〜1980年のハント兄弟によるペイパー・シルバーの買い集め,1997年〜1998年のバークシャー・ハサウェイによるシルバー買い集めなどを思い起こす方もいるかと思いますが,今回のJPMによるシルバー買い集めの規模はそれをはるかに上回ります。

ハント兄弟@1980:100Million Troy Ounce(3100t)
バークシャー・ハサウェイ@1998:80Million Troy Ounce(2500t)
JPM@2018:141Million Troy Ounce(4400t) NEW!!現在進行形で買い増し中。

後述の通りシルバー年間産出量が800Million Troy Ounceであることを考えると,JPMは年間産出量の17%もの現物シルバーを保有していることになります。

シルバー/ゴールドレシオ

対ゴールドで見た場合,現在のシルバー価格は歴史的な低水準です。
2011年以降,シルバー価格は低迷を続けており,2015年,2016年,2017年にそれぞれ1回ずつ$Silver/$Gold=0.012の水準まで下落し,その度に反発をしてきました。今のシルバー価格は対ゴールドという意味では反発必至です。

シルバー産出量

シルバーの年間産出量は25000t(800Million Troy Ounce)で推移しています。主要な産出国はペルー,メキシコ,中国,ロシア,チリ,ボリビアなどです。

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