天然ガス 2018/11/09

天然ガスの勢いが止まりません。私は基本的に長期投資を主体とするトレンドフォロワー(トレンドの初動〜終盤までほったらかしにするタイプ)ですので本来はロングを押すべきですが,今回の天然ガスに限っては天井が近いと見ています。

日足のCOT

週足のテクニカル

 

価格

  • 先週の価格は月曜日の週明け6%超のギャップアップという幸先の良いスタートでした。その後,ブルフラッグを形成しつつ,金曜日にさらに4.67%の上昇を見せており,現在の引け値は$3.724です。ザラ場での高値は$3.824でした。
  • 今年のコモディティーの中でウラン($URA)と並んで,天然ガスはトップパフォーマーとなっています。
  • 2018年2月の天然ガスの大底のタイミングでは,チェサピーク・エナジー(CHK)などの天然ガス関連株も買い場となっておりバーゲンハンティングの記事を投稿しました。あの時とは真逆で,今回は天然ガス相場の天井圏だと考えています。

ファンダメンタルズ

  • ファンダメンタルズ的には今期の厳冬が予想されています。これは天然ガスの価格としては最高の追い風でしょう。例年,気温の予測が変化するたびに5%程度の値動きはザラです。

COT

  • Commercialsはネットショートをわずかに増やしています。
  • Money Managersは再びネットロングを積み増しており,245Kとなっています。過去最高水準よりやや低いですが十分に高い水準です。
  • Other Reportablesはネットショートをわずかに増やしています。
  • 以上のポジションを見る限り,Money Managers(ファンド)勢の買い上がりが今回の天然ガス暴騰の最大の要因と考えて良いでしょう。
  • 現在のMoney Managersのロング比率は82%です。10月1週目,2週目の84%よりはやや低いですが依然として過去最高水準のロング比率です。
  • Open Interestは10月中旬以降下落しており,1.515Mコントラクトとなっています。

トレンド

  • 明らかに上昇トレンドです。
  • 例年,9月は天然ガスにとって追い風の季節性ですので,夏後半の強さは織り込み済みでしたが,ここまでパラボリックに上がるというのは予想を上回るトレンドの強さです。

センチメント

  • センチメントとしては,明らかに買われすぎの水準に到達しました。
  • あとわずかにオーバーシュートの可能性はありますが,十分な買われすぎ水準と判断しています。

テクニカル

  • RSIは週足ベースで76.6。過去2016年5月のRSI72を超えて来ました。十分な買われすぎゾーンです。
  • MACDヒストグラム,MACDラインやストキャスティクスには上値余地があります。
  • しかし,過去2016年のギャップダウンの窓埋めした点を考えると,これ以上の上値ターゲットは,2016年高値の$3.994ぐらいでしょう。
  • この強いトレンドを見る限り,まだ上値の可能性はありますがセンチメント・テクニカル共に「買われすぎ」と判断できる材料は揃って来ました。
  • ボリンジャーバンド2σの上端$3.46を大幅に上回る$3.824を付けた時には驚きましたが,統計的に2σからはみ出すケースというのは5%以下です。(無論,金融商品は正規分布では動かないのですが「ファットテールの罠」を加味したとしても,10%以下だと考えています。)

まとめ

  • テクニカル的には強力な上昇トレンドです。基本的にカウンタートレンドはオススメしません。
  • しかし,週足でボリンジャーバンドを大幅に飛び出してトレンドが出ているケースで,それが維持されたケースはほぼありません。今後数日の動きがトレンドの継続でショートスクイーズが続くのか,大幅な調整で天井をつけるのか,どちらに転んでも投資家として最高にスリリングな展開が待っていると思います。
  • リスクとしては$3.994-$3.724=$0.27に対し,下げた場合の目標価格は最低でも$3.46(週足ボリンジャーバンド上値)ですので,悪くないラインだと思います。私は今回の暴騰の反動で下げ始めるとパラボリックな急落を想定しており,あとはその下落のタイミング・価格帯がどこからスタートするかだけだと見ています。
  • COTレポートを見る限り,まだMoney Managerのロング積み増しの余地はわずかに残っています。先週火曜日のCOTレポート締め日から金曜日までで5%以上上昇しましたので,すでにファンド勢もオールインでロングに張っている可能性もありますが,上値リスクは想定しておいたほうがよいでしょう。
  • あらゆるレジスタンスを一気に雲抜けして,「空中浮遊」「ホバリング」している状況ですのでどこまで上がるかは読めないところがあります。しかし,どんなコモディティーも重力には逆らえない(FRBの金融引き締めの影響で流動性が枯渇しつつあり,インフレから遠ざかっていっている。)点を考慮すると,天然ガスは原油と並んで今後数カ月を見るとショート狙いの代表銘柄となると思います。少なくともこのボラティリティーを放っておく手はありません。
  • 週明けに再度ギャップアップで始まり,マイナス引けというようなクライマックス・トップが来るかどうかが見ものです。

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