クロービス・オンコロジー(CLVS)

卵巣がんの治療薬として効果が期待されているPARP阻害剤に新たな仲間が加わる見込みです。PARP阻害剤といえば,以前テサーロ(TSRO)のニラパリブを取り上げました。今回はアストラゼネカでもなく,テサーロでもなく,第3の優良企業クロービス・オンコロジー(CLVS)です。

6/19のニュースリリースによるとフェーズIIIの臨床試験にて,腫瘍量の減少,Progression-Free Survival(無増悪生存期間)が有意に伸びることが確認されました。これにより,FDAの承認を得られる可能性が濃厚です。

無憎悪生存期間というのは,ガンが進行せずに,病状が安定した状態で生存期間がどれだけ延びたかをプレセボ群と比較して評価します。

クロービス・オンコロジーによると,プラセボ群の生存期間が5.4ヶ月だったのに対して,Rubraca(PARP阻害剤)を投与した群は中央値で10.8ヶ月の生存期間となり,ガンの病状も悪化が抑えられました。

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また,従来はプラチナ製剤しか効果がなかったタイプの遺伝子突然変異型のガン患者に対しても効果が確認されており,これは当初の想定よりも多くの患者さんを救うことができるということを意味します。

BRCA変異タイプについてはテサーロのニラパリブ(商品名:Zejura)も効果が絶大であることは以前に紹介しましたが,クロービス・オンコロジーのRubracaの方がZejuraよりも適用範囲が広くなる可能性があります。どこまで拡大が認められるかは今後の臨床結果を待ちましょう。

新製品Rubracaの承認までには,補足申請などが残っておりまだ最低でも4ヶ月はかかる見込みです。うまくいけば年内,遅くても来年早々にはビッグニュースが聞かれることでしょう。

ガンは身近ながら克服が難しい病です。患者さんが少しでも高いQOLを維持し,充実した時間を過ごしてもらうためにも,こうしたテクノロジーを持つベンチャーへの投資は必要です。応援投資銘柄としてクロービス・オンコロジー(CLVS)は本年度一押しです。

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