行動経済学で心をコントロールする(2) トレード日誌の活用

 トレード日誌の効用

悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術 』で紹介されていた,トレード日誌のメリットについてまとめました。おそらく多くの投資家の皆さんも多少なりとも心当たりのある「失敗」が並んでいると思います。優秀なトレーダーになるには経験の多寡だけではなく,経験をどれだけ活用して次のトレードに生かしているかという「学習曲線」が重要です
。言ってみればトレード日誌は,受験の時の模試のようなものですね。

(ビギナーズラックの後,ちゃんと学習して失敗を克服していかないと利益は望めない。)

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  • 自分がいつ間違えているのかを知る
    新米のトレーダーは間違いを犯さないようにするが,経験豊富なトレーダーは自分が間違いを犯すことを知っており,しっかりと受け入れている。彼らは損失を避けるのではなく,損失を予測し,管理しているのである。
  • パニックを防ぐ
    相場が予想外の動きを示すとパニックになり直感が働いてしまう。その直感が大きな損害をもたらす。(衝動的な行動は間違いの可能性が高い)直感的な危機管理を働かせないようにすることが重要であり,冷静に相場を観察することが必要。
  • 臆病になっていることに気づく
    相場が変化しているの,自分がその変化に気づいていなかったりついて行けてなかったりすると損失が膨らみ不安が芽生える。あるとき,突如として完全に間違っていたと気づく。
  • 「買ったあとは放置」せず「検証」する
    あるトレードのアイデアに基づいて株を買った後,利益目標か損切り目標に到達するまでほったらかしにするというのは初心者。店舗で製品を並べた後,売れ行きを確認しながら在庫調整をするのと同じことである。株についても仕掛けたときのアイデアが正しかったのかどうかデータを蓄積していけば,自分が参戦した理由を裏付けられるか,自分が間違っていたかのどちらかがはっきりする

上記の中で最も重要なのは最後の「買った後の検証」の部分だと思います。検証の中にはファンダメンタルの確認(売上高,EPSの増加率を維持できているかなど)とテクニカルな検証(上昇すると思ったセクターが予想通りの値動きを示すかなど)などを含みます。

私の場合,どうしてもファンダメンタル重視で検証しがちで,値動きの検証が不足している点が反省点です。たとえば,長期チャートで見て下値目標を定めた場合,それを割り込んだらアイデア間違いなので売るといった規律を作っていくことが必要でしょう。

今後,少しずつ規律を定めていこうと思います。

参考文献

参考書籍1:『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術 (ブレット・N・スティーンバーガー)著

ブックレビューにある通り,基本的には投資心理を学ぶベストの書籍だと思います。翻訳も非常に分かりやすく,読んでいてストレスを感じません。

参考書籍2:『Misbehaving: The Making of Behavioural Economics(Richard H. Thaler著)

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