米国流アーリーリタイヤ

配当好きな人にはよく知られているSure Dividendの管理人はアーリーリタイヤに成功し,配当で暮らしています。Sure Dividenの記事『ミドル・クラスの収入があればアーリーリタイヤは可能』という記事で,米国でのアーリーリタイヤ生活の実態を公開してくれているので紹介します。

結論から言うと,「アーリーリタイヤは可能だが,夢はない」ということに尽きます。米国中部テキサス在住だからこそ許される倹約DIYライフスタイルという印象です。日本では様々なしがらみ・世間体などがあり,社会的な出費(”おしゃれ”な生活をする必要がある)が嵩みます。そういう意味ではアメリカ中部の価値観はうらやましいですね。

米国流アーリーリタイヤ

収支

支出の内訳は,固定資産税(42,000円),水道光熱費(18,500円),交通費(12,000円),生活費(92,0000円)等で税金なし。トータルで月18万円,年間220万円程度の生活です。

収入は株からの配当とキャピタルゲインがありますが,配当収入が月23万円,年間280万円程度あるため,夢の配当生活が実現できています。配当280万円>支出220万円

SureDividend-Monthly-Budget

copyright: Sure Dividend

http://www.suredividend.com/early-retirement-middle-class-income/

生活水準

220平方メートルの米国南部の家ということで,こんな感じのイメージでしょうか?(勝手にGoogle画像検索で拾ってきただけなので推測です。)

2200sqft

  • 家族構成:4人暮らし(無職,主婦,子供二人)
  • テキサス在住:ニューヨーク等と違って生活費が安い。
  • 持ち家:220平方メートル
  • 借金:なし
  • 車:1台

どうでしょうか?ここまでだと年間支出220万円の割には,想像以上に豊かな暮らしを送っているように感じられます。ですが,続きがあります。

米国流倹約生活

当然と言えば当然ですが,Sure Dividend管理人さんは家・車を除けば極端な倹約を行っています。

列挙すると,

  • 携帯はT-Mobileプリペイドなどを使い通信費が年間4400円!
  • 外食は年に10回以下!
  • 余暇は旅行せず「Staycation(近場で過ごす)」!
  • 家の修繕も芝の手入れも全部自分で!
  • ハイテクガジェットは枯れるまで買わない!(iPadは第4世代になってやっと買った)
  • エアコンはあんまり使わない!
  • ケーブルテレビ契約をしない!
  • スーパーやホームセンターは,事前に割り引きギフトカードを買って支払う!
  • 買い物はコストコ(COST)でバルク買い!
  • スターバックスには行かない!

など,どケチの神様のような生活です。

果たしてこのような生活を日本で可能かというと,大半は「社会的」にほぼ不可能だと思います。みなさんは,夏や冬にエアコンなしで生活できますか?ドコモやAUを解約できますか?iPadやiPhoneのような画期的なアイテムがが登場してから買うのを5年〜10年待てますか?

少なくとも私はこんな枯れた生活は無理です。

すなわち,日本で生活するというのはテキサスでの生活に比べて,プレミアムな支出が多いと言うことになります。少なめに見積もっても,通信費25万/年,光熱費で20万円,外食費で30万円,家電やガジェットで25万円ぐらい,トータル100万円は日本プレミアムな生活費出費が必要です。

さらに住居費も米国と比べれば100万円単位で追加出費が必要です。教育費はもう公立で済ませましょう。

これらを加算すると,テキサス生活220万円/年+日本プレミアム(生活費100万,住居費100万)=420万円程度が,サラリーマン投資家がアーリーリタイヤ後に望む最低限の生活を送ることのできる年間支出ラインだと推定できます。米国株2億円相当の資産を保有していないと回りません・・・。

これだと金額的には実感と合ってきますね。早い話が,日本で暮らすならアーリーリタイヤは結構大変ですし,無理矢理,倹約アーリーリタイヤ生活に突入すれば社会的な犠牲も大きいということが言えます。

雑感

Sure Dividendが有料情報配信をやっているというのは,やはり生活が苦しいからだと思います。個人のブログなら好きなタイミングで好きなことを書けますが,有料配信となると毒舌をセーブしたり,読者の嗜好に合わせた記事を書かなければならなかったり,気分が乗らなくても投稿しなければならなかったりとストレスを抱えることになりかねません。

日本でアーリーリタイヤするなら,経済的にはさらに大変だと言うことを覚悟して,ストレスの少ない副業スキルを身につけておいた方がよいのかも知れませんね。年間100万〜200万の利益の出る趣味のスモールビジネスなんかがあればベストです。

ちなみに私が目指すアーリーリタイヤ生活は,倹約生活ではなく,ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスのような専業トレーダーです。株トレードをライフワークにしたいという思いが強いです。(それなら,証券会社に転職せよという意見もありますが。)

日本時間夜中の場中のチャートを眺めていたいですし,新しい銘柄をSmall Cap600に至るまで調べあげたい。各社のアニュアルレポートは流し読みをするのではなく,隅々まで読みたい。シェイクシャック(SHAK)のような店には真っ先に足を運んで味を確かめたい。

こうした夢を実現するには,どうしても時間が必要です。まあ,アーリーリタイヤできるかどうかに関わらず株が好きなので,隙間時間を可能な限り株に充てたいと思います。

4 thoughts on “米国流アーリーリタイヤ

  • 2016年5月3日 at 7:41 PM
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    >通信費25万/年,光熱費で20万円,外食費で30万円
    これがいかに無駄な生活をしているかということに対して自分自身で見つめなおしたほうがいいですよ

    外食なんて別にしなくても生きていけますし

    Reply
  • 2016年5月3日 at 11:54 PM
    Permalink

    >あかいろさん
    コメントありがとうございます。
    何に金を使うかという話は価値観がからんでくるので,押しつけるつもりはありません。

    私も驕奢な生活が必須といているわけではなく,対米比較です。
    (暖衣飽食へのこだわりが強いのがバイアスとして現れたのかも知れないですが。)

    記事について誤解のある書き方になったかも知れないですが,
    米国中部の「ビーフ,ポテト,コーン」的な外食と比べれば,
    日本ははるかに外食のバラエティに富んでおり,いくらでもうまいものが食べられます。

    外食やエアコンをセーブすることを「楽しさに対する機会損失」ととらえるか,
    「単なる出費」ととらえるか,議論のしがいのあるテーマですね。

    Reply
  • 2016年5月7日 at 10:26 AM
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    テキサスに住んだことがあります。州税が0です。連邦税に関してもブラケットによって税率が異なります。従って、彼は殆ど税金を払っていないような気がします。外食は彼の言う通りおいしいところがあまりありませんので、自炊で十分なのでしょう。
    日本で早期リタイアが難しいのは、異常に高い税率(所得税、住民税、消費税、等々)と非常に割高な国民健康保険があるからだと個人的に思っています。

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    • 2016年5月8日 at 12:08 PM
      Permalink

      >dividendsamuraiさん
      海外事情については旅行や出張ぐらいでしか知らないので
      現地の実情を教えていただきありがとうございます。
      米国は日本や欧州とは違って,租税に対する忌避感が強いと思っています。
      surediviend管理人は主として固定資産税の支払いがメインのようです。あとは配当に対する税ですね。

      引用元の記事では,「今はいいけど,年をとると医療費が増えるから配当収入も増やさないといけない」
      という老後への備えをベースに資産形成戦略を説明してくれています。
      日本では現役世代が丸抱えで老人の負担を見ると言うことで社会保障費が馬鹿高いですが,
      一方で将来の『医療費への不安』というのが米国に比べれば遙かに小さいです。
      人口動態が高齢化する上に現役への押しつけが強化されるようでは,
      日本ではアーリーリタイヤは構造的に難しいと思っています。

      自分の都合だけを考えて合理的に動くなら
      1.現役世代の時は米国で働き,貯蓄と投資で資産形成
      2.老後は日本に帰ってきて(まだ制度が残っていれば)国民皆保険の庇護を受けて悠々自適
      でしょうね。

      Reply

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