優良銘柄の条件

我々個人投資家の目の前にある銘柄は,S&P500(大型),S&P400(中型),S&P600(小型)を合計しただけでも1500銘柄あります。投資における成功とは,「この中からトップ10の優良銘柄を選別し,最適なタイミングで売買を行うこと」だと定義できます。(※トップ10としたのは,一人の個人投資家が業績や業界動向を精査できる範囲に絞るため)

では,こうした優良銘柄を選ぶ条件とはどのようなものでしょうか?

50年間(1957年〜2006年)の勝者

あなたのスタンスが長期投資家だとするなら,優良銘柄の代表格は「Altria Group(ティッカーシンボル:MO)」になると思います。ジェレミー・シーゲル博士の調査によると,50年前に株を購入し,一株も売らずに配当を同じ銘柄に再投資し続けるという条件のもとで比較すると,Altria Groupのリターンは年平均19.88%と最大であることが分かりました。(出典:「株式投資 Stocks for the Long Run」)

一般的に,タバコ産業は年々規制が厳しくなり,健康被害による訴訟リスクも大きく,成長が期待できない産業だと思われています。しかし,Altria Groupに投資した長期投資家は最大のリターンを得ることが出来ました。その理由は何故でしょうか?投資家にとっての優良銘柄とはどのような企業なのか,条件を整理してみましょう。

優良銘柄の条件

私の思う優良銘柄は以下の条件に当てはまる企業です。Altria Groupはこれらの条件を全て満たしているわけではありませんが,多くの重要な条件を満たしています。

定性的な条件

  • 条件1:株主価値を重視する優秀な経営者がいる
  • 条件2:ワイド・モート(経済的な壕)が深い
  • 条件3:他社と差別化できる優れた新製品を持つ,あるいは優れたビジネスモデルを持つ
  • 条件4:機関投資家の買いが入っている
  • 条件5:地合がよい(S&P500,Dow Jones,Nasdaq)
  • 条件6:主力製品の市場が長期的に拡大し続ける余地がある(例:2005年のスマートフォン等)
  • 条件7:同業種においてリーダーのポジションにいる

定量的な条件

  • 条件10:売上,営業キャッシュフロー,フリーキャッシュフロー,EPSのバランスがよい
  • 条件11:営業キャッシュフローがコンスタントに増加している(例:年率7%等)
  • 条件12:フリーキャッシュフローがコンスタントに増加している(例:年率7%等)
  • 条件13:EPSがコンスタントに増加している(例:年率7%等,成長期なら20%以上を期待)
  • 条件14:グロスマージン(粗利率)が15%〜35%で推移している(例:25%〜25%等)
  • 条件15:ROE(またはセクターによってはROA)が20%以上で安定して推移している(例:20%〜50%等)
  • 条件16:財務が安定している(流動資産>流動負債)
  • 条件17 :自己資本比率が高い

おまけの条件

以下の条件は,企業が若いか老舗かという条件に依存するため,おまけです。成長企業が,成熟期〜老舗企業へと移り変わっていくうちに重要になるプラスアルファ条件と考えてください。

  • 条件21:配当利回りが高い(例:3%以上)
  • 条件22:配当がコンスタントに増加している(例:年率7%等)
  • 条件23:自社株買い利回りが高い(例:3%以上)
  • 条件24:PERがコンスタントに低い(例:9〜15倍)

優良銘柄を見分ける手法

以上に書いたような優良銘柄は,常に各企業の業績や市場の動向をチェックしていないと条件にマッチするのかを判断できません。私の場合は,morningstar,yahoo financeをチェックして数値化して判断しています。

さらに正確に各企業の将来性を判断するには,morningstarのようなまとめサイトではなく,Annual Reportを読む必要があります。

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