バフェット流投資と英語力の壁

投資家としての反省点

バフェットを師と仰ぎ今までバフェット流投資をしてきましたが,英語力の壁にぶち当たり,投資家としてのスキルに限界を感じるようになってきました。

そもそも,私がバフェットを高く評価する理由は,長期間にわたってバフェットが,『①信頼できる優秀な経営者が,②潜在的価値(intrinsic value)の高い優良企業を経営しており,③何らかの外部要因で割安になり普通の人が見向きもしないタイミングで』投資を行ってきた実績があるからです。最初にこの手法を知ったときには,まさにバリュー投資の手本だと感じました。

ただ,これは言うは易く行うは難しでした。

半日掛けて投資家向けプレゼンやIRを読んでも結局経営陣が何をしたいのかよく分からないという結論に至ることも多いです。また,企業が大幅なトランスフォーメーション中であれば,なおさら過去のデータがあまり参考にならないので,限られたIRやCEOの言葉から未来予想図を描く作業が必要になります。要は「企業経営陣を信頼して手腕を買う」投資をしないといけないのですが,情報ソースが英語だとちんぷんかんぷんな状態です。そんな理解も判断もままならない状態で数ヶ月頭がフリーズしてしまって,投資機会を逃すというようなことがこれまでにたびたびありました。

バフェットの名言に「投資に見逃し三振はない」という名言があり,それが唯一の慰めにはなっています。しかし,この言葉の背景には,バフェットは自分にとっての絶好球は必ずホームランにしてみせるという自信があるからこそ言える言葉だというのを忘れてはいけません。

私の場合は,いつピッチャーが投げたのか気づいていないレベルでボールを見逃しています。正直,英語でここまで悩むのなら若いうちに勉強しておけば良かったです。

プラスに考えるならば投資家としての課題が見つかったので,英語の読解力と速読力を磨くことで本家バフェットのようなスピーディーな判断を訓練すれば良いのかも知れません。とりあえず,今年の後半中はバフェット流を継続して様子を見ようと思います。

もし年末の時点でまだ投資判断に甘さ・銘柄への理解に不正確さがあるような抜本的な対策を考えないといけません。

 

 

2 thoughts on “バフェット流投資と英語力の壁

  • 2016年5月29日 at 8:38 AM
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    当方も英語で悩んでおります。
    当方は数ヶ月英米圏へ留学したことがありましたが、正直、5年以上くらいいないと英語はモノにはできないように感じます。
    英語は簡単なように見えて、実は、世界で一番難しい言語かもしれません。
    確かに、アラビア語やロシア語の方が入門は難しいですし、英語は比較的入りやすいです。
    しかし、英語の本当の難しさは基本単語が二重になっていることだと思います。

    すなわち、水というと日本語では水しかないし、ほとんどの言語でも一つしか言い方がないです。
    しかし英語はwater,aquaという二種類の言い方があります。
    地震もearthquake,temblor
    始まる、始めるもbegin,commence
    と複数の言い方があります。
    1066年にノルマンコンクエストでフランス人であったノルマンディー公ウィリアムがイングランドを占領したので、アングロサクソン系とラテン系の単語が二重構造になっています。
    インテリなどはラテン系の英語も自由自在に使えるので、そもそも単語力が違いすぎますし、ネイティブでない日本人がそれを使いこなすのはほぼ不可能です。向こうのインテリが使う単語数は2万語から3万語と言われています。大学受験の5000語では太刀打ちできないです。

    特にアニュアルレポートはインテリが解する少し難しめの英語で書かれていますので、日本人には難しいと感じます。
    特に経営陣の質の判断は難しいです。自分の頭で判断できないので、経営陣のフォーブスやwikiにのっている経歴、ネット上の噂、をかき集めて判断していますが、自信はないです。

    ただ、普段からウォッチしている企業において自分なりに安全域や長期の見通しなどを詰めておいて、四半期の経営陣のレポートなどで大きな流れが分かればいいのか、と思っています。バフェットも、正確に間違うよりも、大まかにあっている方がいい、と言っていますし。当方は、倒産せずに30年後も変わらず営業しているのではないかと十分な根拠をもって推測できる企業を選びたいと思っております。

    当方もバフェットやマンガーを尊敬していて、バフェット流で詰めているつもりですが、正直、詰め切れない部分もありますし、実はまだ米国株へ投資していないです(ひたすらウォッチしているだけ)。
    その分、安全域を多めに(たぶんバフェットよりも)とっていますので、それを超えないと決して投資しないです。

    なので、まだ投資できていないですが、利上げや大統領選の混乱などでこちらの想定している安全域基準を満たしたら出動する予定です。
    本当に投資は忍耐だと思います。何度、見逃したことか。
    それでも見逃し三振をとられるわけではないので、そこが投資は素晴らしい所です。
    S&P500ETFあたりに投資しておけば楽なのかもしれませんが、あくまでバフェット基準で探求したいとは考えております。

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    • 2016年5月29日 at 12:10 PM
      Permalink

      >ペンブルックさん
      いつもコメントありがとうございます。
      ペンネームとお持ちの知識から察するに英国に留学されていたのでしょうか?「英語が分かりづらい」問題の原因の一つがARでは通常よりも豊富な語彙を用いられているせいだと分かって腑に落ちました。確かに,アメリカ人の投資ブログをザッピングする分にはそこそこ頭に入ってくるのに,企業のIRだと頭に入ってこないということが結構あります。(フォーマル英語だったり,法的な手続きについて細かく書いてあることも含めて。)

      ヒントをいただいたことで,言葉の壁の実体が少し明らかになりました。投げやりな気持ちになってましたが,もう少し長期で英語力を伸ばすよう努力しようと思います。また,ネイティブに比べて言語的には不利な中で,逆に日本在住であることのメリットは,米国企業の海外での実力や為替の影響を肌で感じることができる点にあると思います。こうしたメリットを生かしつつ,ネイティブに負けないようにしていかないといけないですね。

      安全圏に関してですが,おそらくバフェットは数年〜数十年スパンでひたすら企業をウォッチして絶好球が来るのを待っているのだと思います。バフェットクラスになるとボールが止まっているようにでも見えるのでしょうか。過去,バフェットの真骨頂だと思ったのは,業績反転のタイミング予測です。1994年のリーマンをスピンオフした直後のアメリカン・エクスプレスを買いに向かったときとか,2008年のウェルズ・ファーゴ買い付けですね。(下図の⑤→⑥へのターンアラウンドを見事に予測。)
      http://forever-investor.com/wp-content/uploads/2016/05/growth-life-cycle.png

      ただ,⑤の業績一次低迷期に自信を持って買いに行ける人って,テクニカル投資家やバフェットクラスを除けばほとんどいないと思います。感覚的には,経営陣が外乱を正確に把握・予測し,的確な措置を実施してくれると信頼できる企業であれば,安全圏は小さめにして投資に踏み切れるはずです。しかし,実際には外乱が私自身の予測を上回って変動したケース(最近の為替,原油価格の先行きはどちらも大ハズレ)では,頭では割安だと思っても食指が動きません。見逃しが本当に多いです。

      かといって,外乱がほぼ無い企業ということになると,公益企業(水道・ガス・電力)か通信か米国内専業のたばこや食品と絞られてきてしまって,かなり選択肢が狭くなってしまいます。

      もちろん,とりあえずバットを振れば相場が好調なら6割の打率で,相場が不調なら4割の打率でヒットは打てるのかも知れないですが,できれば狙ってジャストミートしたいというのが投資家としての夢ですね。

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