ルール3: トレード回数を増やす

「トレード回数を増やす」というのは,バフェット流投資術の弊害であるトレード回数の少なさをカバーするため,トレードを反復練習することでスキルアップを目指すために設けたルールです。筋トレでいうボリュームトレーニング,高頻度トレーニングに相当します。

バフェット流とは絶好級以外はバットを振らない打率重視のプレースタイルです。狭いストライクゾーンに絞って待ち続ければ確実にローリスク・ハイリターンが得られますが,一方で技術が身につきません。その技術とは,相場勘とトレード技術です。

バフェットは11歳の頃から計76年間トレードを続けていますが,超巨額の資金を保有しながらトレード回数は極めて少ないです。これは「投資に空振り三振はない」という名言の通り,中途半端な球が来てもファールで粘るのではなく手を出さず,絶好球(10年スパンで優位性を保てる息の長い超優良銘柄)をホームランにすることでリターンを稼ぐやり方を続けているからです。

「トレード回数は少なければ少ないほど良い」というのはラリー・ウィリアムズも言っている真実ですが,一方で個人投資家が真似してもなかなか投資スキルは伸びません。

なぜなら投資とは野球と同じく,

  • 選球眼(企業の見極め)
  • スイング力(ポジションサイズの決め方)
  • バットを振るタイミング(買いの仕掛けどき)
  • ランニング力(買った後に何塁まで走るかという株のホールド力)

全てが要求される総合的な知的スポーツだからです。

バフェット流を続けてきて思うのは,バフェット分析を続けていると確実に企業を見極める眼力は向上しますが,一方でそれ以外のトレード能力はほとんど伸びないということです。年率100%超上がる銘柄を見つけ出すことに関してはそれほど苦労を感じなくなりましたが,どういうわけかそれらの銘柄を買い持ちできていません。そもそも手を出していない,途中で他の銘柄に興味が移ったなどといった論外なポカミスもあります。

一言で言えば,銘柄を探す能力と,それで儲ける能力は,アナリストVSトレーダーのようなもので全く異なるスキルが必要だということです。私には後者の能力が足りません。

限界を感じたら新しいやり方に切り替えるべきということで,「打席数を増やし,チャンスがあればスイングする」スタイルで投資技術を磨いていこうと思います。

マーク・ダグラスの「ゾーン」という名著がありますが,そこには初心者の陥りがちなメンタル面での間違い方が多数紹介されています(ストップロスを設定しない,ストップロスの値段を変更してしまう,早く利食いしすぎてしまうなど)。これらは過信・貪欲・不安・疑念などといった心理面での冷静さが失われたときに典型的に陥ってしまうミスです。

そして,そのミスをしないようにするには,25回もの正しいトレード(事前にストップロス価格・利食い価格を決めてその通りに執行する,気分でポジションサイズを変更しない等)を繰り返す必要があるとのこと。

正しいトレードとは100本ノックのようなもので反復練習で体に叩き込む必要があり,打席数を増やすことでしかスキルを伸ばすことができないと判断し,ルールに加えます。

バフェットも今でこそトレード回数は少ないですが,トータルのトレード回数で言えば我々の数百倍以上の回数のはずです。まずは反復練習によりバフェットと同等の経験・技術を短期間に身につけ,その上で純バフェット流でホームランを狙うやり方に戻します。

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