BTC Futures 2018/04/02-

ビットコイン(BTC)の先物がCME(シカゴ・マーカンタイル・エクスチェンジ)に上場したのは2017年12月17日のことでした。それ以降,ビットコインの価格は60%〜70%の下落となっています。ビットコイン及び仮想通貨はポンジスキームと呼ばれる詐欺商品の一種とみなされており,ファンダメンタルズ的には興味を引くようなものではありません。唯一興味深いのは,ビットコインの先物上場に伴って発生した値動きそのものです。

長期チャート

以下のチャートを見ていてだければ分かる通り,ビットコイン先物の歴史は極めて浅く,パラボリックな上昇の後に上場し,それ以降はひたすら調整相場が続いています。

短期チャート

しかし,このチャートを直近半年間だけに絞り込んでみると面白いことがわかります。

  1. Open Interest:2017年12月の上場〜2018年2月の底値まで一貫して上昇(グレーの線)
  2. Other Reportables Net:一貫して買い越し。ただし,徐々にロングポジションが減っていっている。(ブルーの棒グラフ)
  3. Money Managers Net:一貫して売り越し。さらにショートポジションが増えていっている。(グリーンの棒グラフ)

ビットコイン先物は,他のコモディティーと明らかに異なる点が一つあります。

それは,コマーシャルズが存在しないことです。あえて言えば,ビットコイン・マイナーや,販売所はコマーシャルズに相当するとも言えますが,現実的にはまだ登録事業者としてのコマーシャルズはいないというのが実情です。おそらく,現物市場で売っているか,またはOther Reportablesの中に紛れていると思われます。ここがCOTを見る上で注意が必要な点です。

※通常のコモディティーなら真っ先にコマーシャルズの動きをチェックすべきですが,ビットコインだけはOther Reportables / Money Managersを見るべきということ。

さて,上図を見ていると,Other Repotablesのロング減少,Money Managersのショート増加という大きなトレンドが見て取れます。まだ未成熟な先物市場なので,先物が現物の価格を動かすというほどの規模には成熟していないと見ますが,それでもMoney Managersのポジションは重要です。

BTCの価格がここ1週間下落しているにもかかわらず,Money Managersのショートポジションはほとんど変化していません。これは強気な安値目標を目指しているということを意味します。(2月の安値の時は,BTC価格の下落に合わせて,Money Managersのショートカバーが入っていました。その時よりも強気の売りポジションということが言えます。)おそらくはダウントレンド$5Kあたりでしょう。

まだ週足で15本程度のデータしか揃っておらずこうした見立てがどこまで当たるのか分かりませんが,先物市場が創設された以上今までよりも大口機関投資家の動きが見えやすくなり,相場に取り組みやすくなったのは事実です。従来はテクニカル分析と日々のニュースだけが情報源であり,まともな長期投資家は手を出しづらい状況が続いていました。

今は先物という「公開情報」に基づき,CME/CBOEという「公開市場」で取引できるという点で,マネーゲームの場としては整ってきました。国税からも資産の一種だとのお墨付き(課税対象)とみなされたことでアングラな投資先ではなくなってきています。オルタナティブ投資の一種にまで昇格されたと見て間違いありません。

もし今投資を始めるならコインチェックなどのような違法すれすれの業者を介して投資するより,先物,あるいは,グレイ・スケールの提供するGBTC Trust ETFのような手段の方がはるかに安全だと思います。(ここがゴールドなどの貴金属投資とは大きく異なる点で,ゴールドの場合は現物のインゴットを田中貴金属などで入手するのが安全です。BTCはデジタル通貨なので,現物を入手したとしてもハッキングや紛失のリスクがあり既存の信頼性の高い枠組みを使った方が流動性・安全性を確保できると思います。)

まとめ

私は現時点ではビットコインに弱気です。

週:弱気(Money Managersの強気の売りには勝てないと予想。)
月:強気($5kのサポートでの反発を予想。)
年:弱気(バブル的な値付けがされているため,ダウントレンドを上抜けするのは難しいと予想。)

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