SPX 「コツン」秒読み

中長期は以下の記事の通り悲観的な見立てですが,短期的には買い場がますます近づいて来たと見ています。もしかすると先週金曜日,あるいは今日〜数日中が短期的な底かも知れません。

仮に今週底打ちして上げ相場が始まるとして,どこまで反発するか,その水準と勢いには注意を払ってください。私の見立てでは,中期的,具体的には冬〜来年前半には今の安値(SPXなら$2600水準)を割り込む可能性を想定しており,長期投資には向かない相場だと見ています。

著名な株式投資家マーク・ミネルヴィニは10月20日の時点で今の相場は「market to avoid」(避けるべき相場)と発言しています。私は上げ相場でも下げ相場でも確信があれば乗るタイプなので,ミネルヴィニ(基本的にロング・オンリーのブレイクアウト重視系株式投資家)とはややスタイルが異なり,スタンスにも差がありますが,ボラティリティーという観点ではリスキーであるという部分はミネルヴィニに同意します。

マーケット全容

Russel2000

高値172から140まで-19%もの暴落で年初来安値が見えるところまで下がってきました。

Nasdaq

夏の間ずっと高値を更新し続けていましたが,失速。-11%の調整。

S&P500

-10%の調整。

$NASIがついに2016年初の中国株式ショック・利上げショック期に匹敵するレベルまで下がってきました。$NASIはマーケットの動きを新高値・新安値更新銘柄数から判断するもので,間接的にですが今のマーケットがボロボロのズタズタであることが読み取れます。これはすなわち,バーゲンハンターが狩りに出ても良いチャンスです。(ただし,口すっぱく言っている通り,私は「DON’T FIGHT THE FED」(中央銀行に逆らうな)系の投資家ですので,あくまで短期的なバーゲンハンティングとしてのチャンスとしか捉えていません。)

$NASIのRSIを可視化したもの。2016年11月以来の低水準です。

$NAMO, $NYMOはマクレラン・オシレーターの日替わり版(累積=Summationしない版)です。高値更新・安値更新のどちらの勢いが強いかを瞬間風速的に見るためのものですが,これは株式インデックスとは対照的に,徐々に底値を切り上げています。ダイバージェンスと言っていいでしょう。下げ(安値更新)の勢いは着実に弱まっています。

あとはどこで「コツン」と底打ちするかだけでしょう。

50日移動平均線を上回っている銘柄数も,2016年初以来の低水準です。

Put/Callレシオもスパイク状の高い値は出現していませんが,十分に底打ちを示唆する水準です。

NYSEの強気指数も2016年初来の低水準です。欲を言えば25を割って来てほしいですが,まあリスクは低くなったと考えて良いでしょう。

CNNマネーのセンチメント指数が7。これも十分に低水準です。

2 thoughts on “SPX 「コツン」秒読み

  • 2018年11月1日 at 4:48 AM
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    こんにちは。
    今回の相場の底を確認したく、彷徨っていたらこちらのサイトに来ました。
    多くの時間を割いて学ばれたことを、惜しみなく出していただいていて、
    とても参考になります。
    時間を割いて、できれば全て読ませていただこうと思います。

    ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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    • 2018年11月1日 at 10:16 PM
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      jun tagamiさん>
      相場の底については,私もまだ流動的に捉えています。(何回も「長期投資向きではない」と書いているのはそのためです。)
      短期的には10/30の日中安値は結構な下げだったので,あれが「コツン」だった可能性はありますが,100%の自信は持っていません。
      また,中期(数ヶ月),長期(〜2,3年)では,さらなる下げを想定しています。

      株に限らずあらゆる金融商品はいくら勉強したところで,値動きを全て当てることはできません。
      できる限り値動きを素直に捉え,自分の予想と外れた時はすぐに撤退するというスピード感が今後はますます重要です。
      2017年や2018年の5月〜10月のような誰でも儲かる上昇トレンド相場は,そう長く続きませんので・・・。

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