UST10Y weekly
UST(TY 米国財務省証券満期10年物) 日足
UST(TY 米国財務省証券満期10年物) 月足
ファンダメンタルズ
- 米国債は過去30年続いた長期的な上昇トレンドからブレイクダウンしています。(月足)
- 債券バブル崩壊と呼ばれるこの現象の背景には
(1)FRBによるバランスシート縮小(QE1, QE2, QE3で買い支えていたUSTの売却)
(2)中国による米国債買いの縮小
(3)企業業績回復による株式市場への資金流入
などがあります。少なくとも(1)(2)は今後1〜2年スパンで続きます。 - 次の経済危機(リーマンショック級)が発生すればターニングポイントとなりますが,まだ先の話でしょう。
価格
- 3月に一旦底打ちしたUSTですが4/3の$121.19を天井に再度下落トレンドを確認する展開になっています。
- 4/20時点でUST10Yは$119.30の安値をつけています。
COT
- Commercialsはネットロングをやや増やしましたが1ヶ月間で見ると横ばいです。
- Money Managersはネットロングを減らしています。
- Other Reportablesはネットショートを減らしています。
トレンド
- 2017年9月以降,明確な下落トレンドが継続しています。
センチメント
- センチメントはかなり弱気に触れて来ましたが,反転するほどの極端な水準までには到達していません。
テクニカル
- サポートラインの$119.45を割れているため,次のサポートライン$118.45(2010/11月), $117.55(2011/2月)あたりまで下落する可能性があります。
- RSIは32まで下落し,まもなくOversold水準に達します。
まとめ
- テクニカル的にはまだ反発する水準には達しておらず1週間程度は下げが続くと思います。その後,売られすぎで短期的な反発があるかもしれません。
- COTレポートを見る限り,特に大きなポジションの変更はなくトレンド反転の兆しはありません。
- まだ極端なOversoldにはなっていないため,今の下落トレンドが続くと想定しています。
- 直近では下値サポートラインの$118.45を試す展開を想定しています。