ローマは一日にして成らず

「ローマは一日にして成らず」というのはよく言ったもので,投資ポータルサイト開発計画を本気で進めていると悩むこと,考えることが多くなってきました。せっかくリアルタイムでサイトを作っているのだからということで,開発の内部事情を公開して見たいと思います。(もはや記事執筆よりコーディングの時間が圧倒的に長いので「開発」です。)

背景

思い起こせば,投資情報ポータルとしての構想を立てたのは昨年9月ごろでした。

それまでは企業分析をグーグル・スプレッドシートでやった後,そのグラフ画面をキャプチャーしてブログに貼り付けていました。極めてローテクでした。しかし,夏頃から多忙となり,ろくに企業分析する余裕もなくなりアニュアル・レポートを読む時間もなくなっていきました。

世の中では働き方改革とかいう名の労働時間短縮政策がバズワード化していますが,実際にはとんでもない。残業時間ゼロ法案と読んだ方が正しいです。

社畜の皆さんはご存知のように,5日分で溢れた仕事はホームワーク化して,週7日労働に平準化されただけですよね。まあ,家でコーヒー飲みながら働くのも”未来の働き方”ではありますし,not worstですが。

こういう投資家としての危機的状況に陥った時に思いついたのが投資ポータル構想です。

ポータル構想

ポータルといっても当初やろうと思ったのは,ごく単純なものでした。

当初の構想は,ウォーレン・バフェットやジョン・テンプルトン卿のバーゲン銘柄スクリーニングの手法を自動計算させて,ランキング付けるだけのものです。

それから肉付けしていって,ウィリアム・オニールのCANSLIM的な手法や,アナ・クーリングの出来高分析なども取り込んだ構想を策定しました。

9月から1ヶ月間ぐらい,毎日ノートにアイデアを書きとめたり,競合サイトの調査を行ったりして10月ごろには構想が完成しました。

ポータルのプロトタイプ作成と公開

構想策定後は非常にITスキルが低かったのでJavaScriptが何かということもあまり分かっていなかったのですが,どうもウェブサイトの構築で主流になっているのは,JavaScript(+AJAX),PHP,Pythonあたりらしいということを知りプロトタイプを作成し始めます。

1日2時間ぐらい×1ヶ月=40時間ぐらいかけたでしょうか。それぐらいで,そこそこプロトタイプとしては形になり,バフェット流企業分析シートを公開しました。

ポータルのプロトタイプ,案の定,思い通りにいかない

当初から不具合報告してましたように,世の中の立派な金融情報サイトにも不具合やバグが存在します。

一つには,モーニングスターのデータ抜け問題(Facebookなどを含む企業のデータがごっそり抜けていた。Morningstarのエンジニアに文句を言い修正してもらったので,現在は直っている)や,Yahoo Financeの丸め誤差問題(四捨五入ではなく切り上げする謎仕様)など様々な問題が発生しました。

こうした話は裏方だけが苦労する話で,ユーザーの皆様からすると「なんでデータが表示されないの?」とか「値が変じゃない?」とかいう症状で現れていると思います。

裏方は,こうしたトラブルはたいてい把握しています。

そして,必死で情報ソースに掛け合ってデータの補修をお願いしたり,ユーザーフォーラムで問い合わせしたりして解決策を探すわけです。英語力と交渉力の訓練ですね。

ポータルサイト,思い通り使ってもらっていない

もう一つの問題(というより告知)は,なぜか「米国株」と銘打っているのに,日本株を検索する方が後をたたないことです。

ティッカーシンボルの欄に「7203」(トヨタ)とか入れて下さっても,大変申し訳ないですが,現状は対応できていません。

原因には二つあり,一つはデータの問題です。無料のデータベースとしてモーニングスターを使っていますが,ここは日本株非対応なのです。

もう一つは開発リソースの問題です。お気付きのように,日本版のYahoo Financeからデータを持ってくるといったことは技術的には可能なのですが,そこまで手が回っておりません。本来はValueMatrixさんのように,30年分のデータをごっそり購入するというのがポータルサイトとしてはベストな正攻法なのですが,個人サイトではマネタイズできないため,データ購入まではできていません。

資金的な余力と開発リソースの余力が出れば,対応可能かもしれないので,気長に見守ってやってください。

今後のポータル構想

さて,色々書きましたが,今後やろうとしているのは,

  1. レスポンス高速化
    現在は,レスポンスに平均で14秒程度かかってしまっています。これを5秒以内に短縮したいです。
    もちろん,各情報サイトへのアクセス,データ読み込みに2秒は最低でもかかると見込んでおり,後はどれだけサーバーサイドの処理を高速化できるか,プログラミングの腕が試されます。
  2. AI化
    AIというと言い過ぎですが,機械学習のプラットフォームが徐々に整ってきています。私も知識ゼロからのスタートながら,Pythonを駆使してGoogle Tensor Flowを使ってテクニカル分析をできないかと考えているところです。

こうした構想自体は徐々に煮詰まってきています。ただし,Facebookなどを見ていても,ウェブサイトの成功の鍵は「アイデア×実現する速度」です。

①新アイデアを盛り込んだプロトタイプを作ってフィードバックを得る,

②品質や速度を改善するという

という二つのサイクルを,インテルのチク・タク戦術のような感じで回していかないと,とても軌道に乗れません。技術の習得や適応速度を上げていかないといけないですね。

「ローマは一日にして成らず」と言いますが,投資家としての才覚もウェブサイト運営者としてのスキルも一日では成長しないということを身にしみて感じます。21世紀はIT全盛時代なので,技術は身につけ,コンピューターは使い倒してなんぼの時代です。

世の中には既存の金融情報サイトに不満をお持ちで,「自分ならもっといいものを作れる」という方が大勢いらっしゃると思います。一緒に頑張りましょう。そして,コンピューターに使われる側ではなく,あくまで使う側になっていきましょう。

One thought on “ローマは一日にして成らず

  • 2017年2月25日 at 9:12 AM
    Permalink

    ここまで真摯にポータルを考えておられたとは・・・
    応援しています。

    Reply

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