ナイキ(NKE) 2016Q3決算

ナイキ(NKE)は私の10年ファンダメンタル分析においてS&P500,S&P MidCap400合わせた900銘柄中第一位に輝く超優良企業です。スポーツブランドとして北米ではシェア5割を占めており,ワイドモート企業だと言えます。

今回はナイキの2016Q3の決算を見て行きましょう。

企業概要

世界最大のアスレティック・アパレルメーカーです。売上の6割はAir Maxシリーズをはじめとするシューズであり,浮き沈みの激しいアパレル分野の中でも堅実な販売・成長を見込める点が特徴です。(アンダーアーマー(UA)は高機能素材を多用したアパレルがコアなのとは対照的です。)

決算日

2016年3月22日

決算資料

Nike 2016Q3

決算概要

 2016Q3決算数字

コンセンサス 結果 サプライズ(%) 評価
EPS($)  $0.4848 $0.550  +13.4%
今期売上高($) $8.20B $8.03 -2.0%  ×
前年同期比
売上高成長率(%)
前年同期
$7.46B
YoY +7.67%
グロスマージン 45.9% YoY変わらず
来期EPSガイダンス($)

 2016Q3決算サマリー

売上はYoYで+7.67%増加しました。(為替の影響を除くとYoYで+14%の増加でした。会社側の発表ではドル高の影響で-6%下がったとのことですが,2015年12月の利上げ以降大幅なドル安が進んでいることを考えると,素直には受け取れない数字です。会社側の為替の基準が緩すぎると思います。)
利益はYoYで+22%増加しました。売上増もありますがグロスマージンが伸びていないので,自社株買いを強化していることも大きく影響していると思います。
在庫は+8%増加しました。在庫増の原因はオンラインでの直売に力を入れたことによる新規在庫が主要因のようです。今のところ売り上げ不振による在庫増とは判断していません。
・販管費がYoYで+8%増加し,$2.6Bとなりました。(対売上比で32%に相当します。)販管費増加の主な理由は,直売分野への投資,広告宣伝費の増加,ブランドイベントの増加によるものです。
・Q3の期間中,自社株買いを$1.5B相当行いました。(4年間で$8B相当の自社株買いプログラムを実施予定)自社株買いの平均購買価格は$58.66でした。1月2月の安値を買い支えていたことになりますね。

地域別

・西ヨーロッパおよび新興国において為替の影響もあり,売上が伸びませんでした。
・一方中国ではYoY+43%,日本ではYoY$+64%と大きく売上が伸びています。
(既に中国市場での売上が日本の10倍に迫ろうとしています。日本におけるナイキのプレゼンス低下は実感していましたが,これだけ規模が違えばナイキが中国に力を注ぐのも分かりますね。)

nke-2016q3-regional

ナイキ+

余談ですが,ナイキはNike+と呼ばれるパーソナルサービスアプリを開発しています。これは,シューズやスマートフォンのGPS機能などを使用してユーザーのアクティビティをモニターしてくれるものです。言ってみれば,ウェアラブルとビッグデータを活用するサービスですね。

将来的にはフィットビット(Fit)などのような個々のデバイスメーカーよりも,ナイキやアディダスのようなアスレティックブランドの方がウェアラブル市場で成功しやすいと感じています。何故かと言えば,顧客が望んでいるのはデバイスそのものではなく,「スポーツパフォーマンスを最大化してくれるサービス」だからです。デバイスそのものの優劣は実はそれほど重要ではありません。それゆえ,ウェアラブル市場は,ナイキやアンダーアーマーにとって大きなビジネスチャンスになると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です