ウェストウッド・ホールディングス(WHG)の急騰から見る今年の相場

ウェストウッド・ホールディングス(WHG)

2017/2/3付で$55ならば割安と判断していたウェストウッド・ホールディングス・グループですが,2/16時点で$60.64まで高騰してきています。2週間で約10%の上昇なので悪くないですね。

チャート的にはフラッグを形成しての中段もみ合いとなっており,後は高値$63.99を抜けられるかが重要です。(この辺りのテクニカルな話はウィリアム・オニールの『オニールの成長株発掘法』に詳しいです。興味のある方はご参照ください。)

whg-20170216

モメンタムの復活

さて,金融セクターは引き続き絶好調で勢いは衰えそうにありません。

遡ること1年前の2016年は年始からモメンタム株のチャートが総崩れになるという不幸がありました。美しいチャートが無残な凸凹に踏みにじられ,大きくダメージを受けた方も多いと思います。

モメンタム投資家にとっては不遇の1年間でしたが,2017年に入り相場の潮目が変わって来たように思います。今まで冬眠していたクマが目覚めてくるように,そろそろ力強いモメンタムの動きが見え始めています。

2017年の相場

相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』の記事に書いた通り,今年はCAPEレシオ的に高値圏で上値が重そうだが,トランプの公約実現失敗のたびに上がるのを想定しています。

つまりはトランプの政策に逆らう逆張りスタンス(悲観)ながら,相場全体にはやや楽観ということになります。

公共投資にはネガティブ(予算がないから無理。議会で予算凍結される姿が目に浮かぶ。)

海外売上比率の高い企業にはネガティブ(トランプが何を考えているのか分からず先行きが不透明すぎる一方で,何らかの事前措置を講じないと株主から突き上げを食らいます。ナイキ(NKE)やアンダーアーマー(UA)といったアパレルやウォルマートなどの大口輸入小売店各社CEOは苦労していると思います。)

金融にはポジティブフィンテックの爆発的普及と金利上昇のダブルバズーカ

ヘルスケアにはポジティブ(最悪の下馬評だったヒラリー・クリントンにならずに済んだため。もしヒラリーになっていたら1993年のビル・クリントン時代の医療制度改革の再来が予想されたが,ならずに済んでホッと胸をなでおろす相場。)

テクノロジーにはポジティブ(長期的なITの普及と進化を肌身で感じるため。ラガードな私でさえ日曜プログラミングをしてグーグル・クラウドを毎日活用している現状があります。こうしたテクノロジーの普及には逆らえません。)

上記見ていただくとわかる通り,私の判断基準は全て企業業績に直接影響があるかどうかを中心に据えています。

公共投資=国家予算が降りるかどうかがキモ,金融は金利がキモ,ヘルスケアは薬価がキモ。この辺りは正解・不正解がすぐ出るのでわかりやすい投資テーマです。

逆に減税は無視しています。

減税というのはそもそも大掛かりな政策変更のため利害関係者の調整が必要で,2017年中には政策がまとまるかどうかすら不透明です。まず短期的にEPSに影響を与える要素ではありません。具体的な政策が決まってから2018年〜2019年に考慮しても遅くないと判断しています。(相場は当然,事前に織り込んで反応してきますが,業績相場ではなく期待相場になってしまえばチャートでしか読み取ることができず,私の能力を超えているため。)

この相場観はバフィット君の2017年予想に近いですが,要するに先が読めないという点が不安要素です。

絶対安全な割安銘柄に絞る

こうした投資スタンスのため,現在はEPSの成長水準から見て割安な絶対安全な投資銘柄を掘り起こしているところです。なぜ割安狙いかというと,業績に辛い相場になりつつあるからです。

EPSの成長率が半減すると,PERが半減以上になることもざら。(昨年のリンクトイン(LNKD),ノボ・ノルディスク(NVO)とか今年のアンダー・アーマー(UA)は輝かしい業績を上げながら,1回の決算で叩き売りが発生しました。)

バフェット流で安全割安株をさらいオニール流のテクニカルでモメンタムの上値を追っていくという投資法がどこまで通用するのか,今後も色々試していきたいと思います。

最後に,現在の相場は多くの人がうっすら感じている通り,高値圏でビクビクした相場です。先ほどのテンプルトンの言葉で言うと「懐疑の中で育ち」のフェーズであり,楽観には全然至っていないと思います。つまり,天井はまだまだ先だと。これは春川昇華さんの考え「暴落が来るのは,相場が勢いよく上がった後ですよ〜」に近いものがあります。(春川さんの推奨銘柄であるスターバックス(SBUX)やコーチ(COH)には私の分析ではピンと来ませんが,全体的な相場観はプロの皮膚感覚とも言うべきもので参考になります。)

天井がいつかを知るのは,相場の底がいつかを見極めるより難しいという格言もあるぐらいで,天井の時期については予想しませんが,調整は忘れた頃に来るものなので,油断せずに相場に立つ必要があると思います。

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